古い道具箱の中から出てきた筋書きのあるドラマ
先日指物師さんに“銑”をお譲りしたことを記事にしたが・・・
元々解体前の古民家の物置から引き取って来たもので、そこのお宅ではかつて樽か桶を作っていたらしい。
その道具箱
柄の付いていない“銑”を包む新聞紙を開いてみると、
戦前の夏の甲子園、『全國中等學校優勝野球大會』の記事
紀和代表は和歌山の海草中学(現向陽高校)で、主将はあの嶋清一!
昭和14年8月7日の大阪朝日新聞
古い木箱の中から突然現れた戦争の歴史、事実。
戦時色あふれる論調・語調は現代の某国を連想してしまう。
嶋選手はこの大会で5試合連続完封、準決勝と決勝は連続ノーヒットノーランを達成して優勝するのである。
『野球は筋書きのないドラマ』とかよく言われるけど、今となっては筋書きの変えることのできない実話のドラマ。
この5年後の昭和20年3月に24歳で間違いなく戦死する。
それから10年経って戦争を知らない子供として生まれたジジイは、79年前のこの写真を見てると涙が出そうになる。
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