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2011年1月24日 (月)

郭邸 公開と上映会

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和歌山市にある登録文化財、郭家住宅(旧郭百甫医院)が公開+上映会ということを知り見学に行ってきた。

主催は「歴史的建造物映像化の会」で、「和歌山の底力市民指定実施事業」なるものの交付金を得て行なわれているようである。 (間違うてたらm(_ _)m)

        *

郭家は明国より長崎に来て江戸時代初期に帰化した医家で、その後紀伊徳川家に仕え、明治以降も和歌山の医学に貢献したとのこと。

P1210831

正面洋館は東を向いており、「迎陽閣」と称される。

P1210830_2 塀の瓦は泉州谷川瓦

銘は「谷川瓦生産組合 製造人 戸田伊三郎」(と読める)

P1210833 出入り口扉の裏 握り球の位置に「穴」が

P1210839 家具の扉の硝子

P1210911 座敷の天井の網代

P1210855 床柱は棕櫚。 ちょっと珍しいかも。

障子いろいろ

P1210910_3 右側出入り口障子の腰は網代

P1210853_2 この組子は「角亀甲(つのきっこう)」 

他にもアップしたいところ多々あれど、現在も住まわれてるようなのでこれくらいにしておきます

        *

このあたりは戦災を免れたらしく近所にも古い建物などが残る。

蒼石(緑泥片岩)を使った塀なども多い

P1210788_3 P1210791_2 斜め向いのお宅

P1210925_2 蒼石と瓦を積んだ塀の継ぎ目

ちょっと瓦のほうが沈んでるみたいな。

P1210783 こちらはまた別の通りのお宅。

低い位置にアーチ状の石組み。用途はなんだったのだろうか?

P1210947 こちらも蒼石積みの塀 

近代住宅によくある、和風に洋風応接間のパターンのお宅がここにも。

P1210943_2 棟に縛り付けられた鍾馗(しょうき)

P1210944 この紋様はよく見るがなんというのだろうか?

H.G.Wellsの火星人F0065559_22185429 にさも似たり・・・

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◆たてもの・まちなみ」カテゴリの記事

コメント

大分市の郭と言います。建築の仕事をしていて華僑の3世です。このHPを見て四月三十日に見学に行ってきました。奥さんともお会いでき、話を伺いました。同じ中国出身の苗字も郭で感慨無量でした。和歌山の建築士の皆さん。何とかこの洋館の修復保存に力を入れて下さい。同じ建築士として私も大分から応援します。

投稿: 郭 忠則 | 2011年5月 3日 (火) 11:32

まことに遅いレスで申し訳ありません。長期間遠隔地におりましたゆえどうかお許しを
m(_ _)m
私はここの保存などに直接関わっているわけではありませんが、今後とも応援よろしくお願いします。

それから、このコメントを頂いた当日だと思いますが、全く別の同じ苗字の方のお宅を訪問することになりました。
全くもって奇遇と言うかなんというか

投稿: 鬼瓦 | 2011年5月17日 (火) 00:34

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