いただきもの2:大阪朝日新聞
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建築士会仲間の大工さんから先日古い新聞をいただいた
昭和十四年四月一日付け 大阪朝日新聞
前年の十三年四月一日に国家総動員法が公布されてちょうど1年。
そのほんの数年先にあれほどのカタストロフィが待っていようとは、どれほどの人が予想し得たのだろうか・・・。
しかし先を行く人が大きく道を間違えてくれたからこそ今の生活があるのかとも思う。
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試合は「アメリカ学生蹴球オールスターズ」。「春風に和やか 兩國の國旗」とあり、甲子園南グラウンドに両国旗の翻る写真。この時期まだアメリカは鬼畜ではなかったようである。
「御愛用家御招待」とある
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祖父が中国の広東省において鉄砲の弾に当たって死ぬのがこの十日後=祖母が四人の子をかかえて未亡人になる十日前に発行された新聞。
こう見ると非常に重く生々しく、捨てられない。(尤も軽々しいものも捨てられない性分であることは、私を知る賢明な皆さんならとっくにお気付きかと・・・)
切り離された過去ではなくて、現在とつながったほんの少し前のこととあらためて感じる。
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